「一行の問いかけ」本から読み解く、6つの悩みとの付き合い方と考え方

「一行の問いかけ」本から読み解く6つの悩みのつき合い方と考え方 Kou’s特選!おすすめ本

新型コロナウィルスのパンデミックは、わたしたちの生活を激変させました。

それでも私たちは生きるため、経済発展にむけて生産活動にいそしみます。

その過程は、過去や前例など通用しない、これまでの常識や価値観も書き換えざるを得ません。

大きな変化となった日々の生活様式や仕事のすすめ方などは、その対処法に前例などはありません。

その多くがさらなるストレスとなり、わたしたちの眼の前に立ちふさがります。

つぎつぎと現れる課題や問題に対してどのように向き合えばいいのか・・・。

本書「一行の問いかけ」には現代を懸命に生きるすべての人たちに向けて、現状打破のためのヒントが詰まっています。

本書は全6章にわたり、さまざまな悩みや問題を筆者に質問するという、「一行の問いかけに対する解答」という形式ですすみます。

本書で語られる悩みのほとんどは、誰にも身近で心あたりがあり、共感できるものです。

その悩みや問題に対して、自問自答することでさらに理解を深めることができるでしょう。

今後の悩みや課題への向き合い方のみならず、自身の生き方そのものに変化をもたらすきっかけとなるかもしれません。

著/佐々木常夫(ささきつねお)
株式会社佐々木常夫マネージメントリサーチ代表取締役。
03年より問う東レ経営研究所社長、10年に同研究所特別顧問。
「そうか、君は課長になったのか。」「働く君に贈る25の言葉」「部下を定時に帰す仕事術」など。

レビュー「一行の問いかけ」本から読み解く、6つの悩みとの向き合い方

仕事で迷いが出たら

やっぱり仕事は面白くやるのが一番。
そもそも面白くなければ、長続きしないでしょう?
じゃあ面白くやるにはどうしたらいいか?

仕事でのミスは誰でも避けたいものです。

失敗はつきものとして、失敗を認めて次に生かしていきたい。

ひょっとしたら、仕事の上達は自転車の練習と似ているかも。

転んで転んで、つぎは転ぶまいとバランスをとる。

気がつくと乗ること自体が普通になって、テクニックなどはあとからついてくる。

まあまあ上手に乗りこなすようになったら、今度は教える側になる。

仕事を仕事という名の自転車に乗るような、ゲーム感覚で取り組みたい。

そんな取り組みの先に、本当に仕事を楽しんでいる自分がいるかもしれません。

仕事を楽しめて、社会の役にも立つのならもう最高です。

仕事の人間関係で迷いが出たら

あなたの隣りにいる、あなたと合わない人、あなたの苦手な人。
そういう人たちを認めて、ともに働き、成果を出す。

ソリの合わない同僚、嫌みな上司、苦手な取引担当者。

いますよね。

そんな人たちとどのように付きあっていますか?

人間関係において、振る舞い方は人それぞれ、答えも一つではありません。

とっつきにくい、苦手な人というのは自分とは価値観が異なるだけということ。

与えられた人生をよりよく生きるという目的は同じ。

でも本当にムリなら、距離を置いたり、そもそも関わらないというのもひとつの手。

しかし、もしできるなら、その苦手な人を理解する方向に考えてみたい。

客観的に考えてみます。

「苦手な理由は?」

「相手にどうして欲しい?」

「相手は自分にどうして欲しいと考えてるだろう?」

価値観の異なる相手から学べることはないだろうか?

その苦手は、自分が学ばなければならない課題かもしれません。

しかし、心がこわれそうになるようなら、無理してはいけません。

健全な人間関係の基本は、お互いが承認し合えるかどうか。

そっと距離を置き、関わらないという選択もあると心置く。

家族との関係で悩んだら

仕事は大事だけど、たかが仕事。
人の命に勝る仕事なんて、この世にはないんですよ。

仕事と家庭、優先度の違いは人それぞれでしょう。

日本人は勤勉だから、仕事を優先しがちです。

家庭も大切だけど、仕事も同じくらい大事。

だから悩むんですよね。

ただ、水を差すようですが・・・

仕事って、自分がいなくたって意外とまわっていくものです。

仕事の代わりはどうとでもなる、それが組織というもの。

でも、自分の家庭は自分以外、誰も代わることはできません。

子供が子供でいてくれる時間って意外と短い。

あっという間です。

あたりまえに親があるのも、いつかはいなくなります。

しかも私たちの人生の時間は限られていて、日々、命を削って生きています。

物心豊かに生きていくためには、仕事が大事。

人生を豊かに彩る思い出を残すのには、家庭が大事。

やっぱり両方、大事。

こんなことを考えながら、一日一日を大切にすることが最良の方法ではないでしょうか。

お金とのつき合い方で悩んだら

るをはかりてずるをす」
収入がどれくらいあるかを正確に把握し、それに釣り合った支出の計画を立てるべし。
儒教の経典『礼記』に記された財政の教えです。

お金のつき合い方は、その考え方ひとつ。

お金の問題を考える人は、お金に対して不安を抱いているのだろう。

昨今、思考法としての「引き寄せの法則」がとかく注目されています。

精神論的な話になるが、人間とはそもそも感情で動くスピリチュアルな生き物。

ことお金に関しては、この「引き寄せの法則」の思考法が大きく関与します。

思考ひとつで、お金の使い方、貯蓄に対する意識、投資への理解、などに差が現れる。

わたしたち日本人は幼少期から「お金」に対しての教育を受けられていません。

金銭的に悩みたくない、豊かになりたいと考えるのなら、「お金」に対しての理解を深める努力は必要となります。

そう、「お金の勉強」を始めるのです。

これまでお金に対しての勉強をしてこなかったのですから・・・

勉強していないものをうまく操れないのは、あたりまえのこと。

お金に対してつき合い方、考え方などを学び、思考を深めていきます。

自転車だって、クルマだって、練習して勉強してうまく操れるようになるんです。

だから、勉強しましょう。

「マネーリテラシー」を高めましょう。

そうすれば、お金とのつき合い方で悩むなんてことは、グンと少なくなります。

学びをやめなければ、お金とのつき合いがむしろ楽しくなります。

どう勉強したらいいかって?

今はインターネットがあるし、書店に行けばあふれるほどの情報量があります。

やるか?やらないか?

すべては自分次第です。

人間関係がうまくいかなくなったら

人間は自然体でいるのが一番。他人に合わせて自分を変えても意味はない。
ある程度の慎みを持ちつつ、まぁほどほどに空気を読みつつ、自分らしく振る舞いものを言う。
自然体というのは、そんな案配でうまく「自分の「素」を出していくということが大事なのではないでしょうか。

人間関係の悩みの原因は、他人の期待に応えようとする思考にあります。

そう、他人に「嫌われたくない」心理があるから。

仕事で嫌われることで、「不利な立場になるのではないか?」

家庭や友人関係で嫌われると、「孤独や疎外感を感じるのではないか?」

これを避けようとする思考です。

人はもともと「群集心理」によって行動の多くを支配されてきています。

太古の時代から、群れをなし「集落」を築くことで進化発展してきました。

たしかに集団には、思考の統一感とともに身の安全についても安心感が得られるでしょう。

しかしそこには個性や主張などというものはなく、没個性のみが支配します。

「多様性」が叫ばれる昨今においては、この集団心理は相反する思考となってきています。

だからこそ現代社会においては、人間関係の悩みが多く浮上しています。

まずは、自分の軸、価値観を明確に持つこと。

それには、日々の「学び」です。

「学び」といっても大げさなことではなく、まず興味のあることにハマってみること。

ハマれば、研究するし、勉強するし、行動します。

そこに個性が出ます。

個性はやがて、自分の軸となります。

あとは、これを大きくしていくだけ。

難しくないです。

好きなことをやってるんですから。

この過程が楽しくなったらこっちのもの。

もう人間関係の悩みなんてどうでもよくなってるはずです。

いまの自分に疑問を持ったら

『幸福論』を書いたフランスの哲学者アランは、こんな言葉を残しています。
『悲観は気分のもの、楽観は意思のもの』
悲観は漠然とした気分から生まれ、楽観は「こうしよう」「これをやろう」という意思から生れるものだというのです。

いまの境遇は、明るく幸せですか?暗くつらいものですか?

万物、日の当たる光の部分があれば、日の当たらない影の部分もあるのが自然の姿。

私たちが住む地球にも太陽の光があたる昼と、太陽の光があたらない夜があります。

調和のとれた自然の姿です。

わたしたちの人生のなかで起きるすべての物事には、幸も不幸も意味はありません。

わたしたちが、起きた物事に対してどう考え、受けとめるかがすべて。

明るい部分に注目すれば、幸せを感じます。

暗い部分に注目すれば、不幸になります。

どちらを選んで、どうなりたいですか?

考えかた次第です。

悩むということは暗い部分に注目する思考のクセがあります。

ひょっとしたら、悩むことが好きなのかも?

悩むことで自分に陶酔したり・・・

悩んでいる自分を他人へのアピール材料としていませんか?

そこには「自分を見て欲しい」「気にして欲しい」などという心理も隠されています。

常に満たされている人は、他人に従属しません。

自己受容感が高いからです。

おなじ出来事が起きても、もののとらえ方も違います。

常に明るい部分に注目するクセがついているからです。

たとえば、石につまづいてころんだとします。

ひざを擦りむき、血が出ました。

A「いてて・・・あ~ぁ、まったく今日はついてないなぁ」

B「いてて・・・けどまぁ、すり傷程度ですんでよかった」

A、Bどちらを選択するかは自分次第。

人は一日に、約35000回もの選択や意思決定をしているといわれています。

35000回、暗い選択をし続けるか。

35000回、明るい選択をし続けるか。

どちらの選択をしますか?

どちらの思考で人生を彩りたいですか?

すべては自分次第。

まとめ&レビュー 本書を読み終えて

本書「一行の問いかけ」には、多くの人が遭遇する悩みや問題に対するヒントがあります。

その悩みの多くは、比較的身近にある問題がほとんどです。

身近であるからこそ解決したいと悩みます。

悩むということは、今の力量では解決できない問題だから悩むともいえます。

たとえば、一年前何に悩んでいたか、具体的に思い出せますか?

まあ、思い出せないものです。

この一年で時間が解決したか、忘れ去ってしまったか。

もちろん日々の努力もあったことでしょう。

悩みのほとんどは、一過性。

一つの悩みが消えると、また次の悩みがやってくる。

そう考えると、どうせなら明るく考えたい。

問題を抱え込み、暗く、苦しむよりも、課題を与えられたと考え、自己成長につなげたい。

一日一日を大切に学び、生きていきたい。

そんなことを深く考えさせられます。

バニ
バニ

人生は取捨選択。
一日に35000回も考え、選択してるんだね。

kou
kou

そうだね。
過去の、何万回、何百万回という日々の選択で人生はつくられています。
すべて、自分の選択の結果が現在の自分なんだ。

バニ
バニ

明るく幸福な人生。暗く不幸な人生。
すべては自分の思考がつくりだしているといってもいいね。

kou
kou

まさにソコ!
そこに気がつけたら一歩前進!

kou
kou

悩みが現れたら、その悩みの原因は何かを考えよう!
成長できるチャンスだ!と思えれば立ち向かう!

kou
kou

ただ、もし苦しくなるようなら、思い切って逃げてしまうのも手だよ!
自分の味方は自分しかいないからね!

バニ
バニ

時と場合によるってことだね。
攻めるもよし!逃げるもよし!
肝に銘じておくよ。


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