「超訳 禅の言葉」書籍から読み解く、悩みをラクにする方法

Kou’s特選!おすすめ本
バニ
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最近、「禅」をテーマにした書籍も多いけど・・・。
そもそも、この「禅」って何?

kou
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ぜん」とは、サンスクリット語の音訳をもとにした「禅那ぜんな」の略で、禅宗を意味します。
サンスクリット語とは古代中国語のことだよ。

禅の起源は、中国僧の菩提達磨ぼだいだるまに由来し、6世紀初めに日本に伝わったとされています。
日本では、栄西によって伝えられた臨済宗、道元が開いた曹洞宗もそれにあたります。

kou
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「禅」の目的は、悟りを開くことです。
しかし最近では、宗教的な思想を除いた、様々な瞑想法も親しまれていますね。
英語で「ZEN」と呼ばれたりしています。

バニ
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「禅」への関心の高まりは、宗教的思想を除いた瞑想やヨガなどの流行もあるんだね。
自分の内面を見つめなおす「マインドフルネス」と呼ばれる瞑想法も、「禅」に由来するものといってもいいね。

座禅修行をする禅宗から生まれた「禅語」は、シンプルで普遍的な人生の本質を持ちます。

先人たちが悟りの境地から派生した禅語には、私たちの日々の生活を潤し変えていく力があります。

シンプルかつ普遍的であるがゆえ、日常生活のなかでも実践できるものとして、多くの日本人にも受け入れられてきました。

禅の教えや考えを、より意識的に実生活にとりいれていきましょう。

結果、多くの気づきを得ることができ、その奥深さを実感できます。

そんな禅語の数々に触れてみてはいかがでしょう。

仕事、家庭、経済、人間関係、人生のなかでの悩みはつきません。

多くの禅語に触れてみることで、いまの悩みの解決法やヒントに出会えるでしょう。

本書は、全5章で構成されています。

  • 第一章 気づく
  • 第二章 はじめる
  • 第三章 迷わない
  • 第四章 こだわらない
  • 第五章 受け入れる

監修/武山廣道(たけやまこうどう)
1953年生まれ。73年、正眼専門道場入門。天下の鬼叢林(おにそうりん)といわれた正眼僧堂にて多年修行。96年4月、白林寺住職に就任。

書籍レビュー「超訳 禅の言葉」から読み解く心の持ち方

【本来無一物(ほんらいむいちもつ)】

本来とは本質的なものを指していて、無も有もその両方が存在する次元、「本質」「根源」である。

そもそも私たちは、何も持たず生まれ、何も持たずこの世界から消えていく存在。

それでも時に、不足をなげき、常に幸福を探しつづける。

悩み、いらだち、悲観にくれる。

悩んだら、一度考えてみたい。

自分の悩みの本質はなんだろう。

人が持つ、我や欲、見栄みえ執着しゅうちゃくなどにとらわれてはいないだろうか。

本来無一物ほんらいむいちもつ

迷いが生じたら、なにもないところに立ち返ってみたい。

【雲収山岳青(くもおさまりてさんがくあおし)】

一見、何も見えない状態でも、真実の姿は厚い雲におおわれています。

濃く厚い雲が晴れたとき、想像だにしない真実の光景がひろがります。

表面的に見える部分のみで、ものごとの判断をすることは早計です。

誤った判断ともなりえます。

ものごとの本質は常に見えないものです。

表面的なまやかしの姿にまどわされず、本質を見抜く見識を身につけよう。

心にしたがい、思いどうりの人生の選択をするためにも必要な力だ。

【無常迅速(むじょうじんそく)】

無常とは、万物この世にあるものすべて、同じかたちをとどめることはないことの意。

栄枯盛衰えいこせいすい

万物、栄えあれば衰えをくりかえす、はかなさもあるのが人の世です。

物質的なもののみならず、時間もまた無常です。

私たちの人生は、時間そのものでつくられます。

今この時も、つぎつぎと過去となる、無常に過ぎる時間。

私たちの人生は、時間そのもの。

道に迷い、判断にきゅうしたとき、思い出したい。

いま、その問題は、人生の命の時間をささげる価値のあるものか。

人生の時間は限られています。

迷っている時間こそもったいない・・・。

やらずに後悔するなら、やって後悔する人生を選択したい、それも迅速に。

あなたの選択はどうだろうか?

本書を読み終えて レビュー&まとめ

いそがしい日々のなかで、自らを客観的にみつめなおす時間を持てているでしょうか。

自分の求める生き方ができているだろうか。

いまの環境や人間関係に、責任転嫁をしてはいないだろうか。

もし窮屈きゅうくつで生きづらさを感じているのなら、すこしわが身を振りかえる時間が必要かもしれません。

kou
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人生は自分のものであり、自分こそが人生の「主人公」。

この「主人公」という言葉も禅語のひとつです。

バニ
バニ

自分自身こそが自分の演出家であり、人生を演じる主人公。

人生をどのように構想し行動していくかも自分次第だね。

kou
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禅語は生き方の道しるべとなり、ヒントとなります。
人生の本質を見いだすための一つの方法として、「禅」に触れてみるのもいいね。

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