「一流の人に学ぶ心の磨き方」書籍から読み解く一流として必要な思考5選

一流に学ぶ心の磨き方 kou's 書籍レビュー Kou’s特選!おすすめ本

「一流」という言葉にどのようなイメージがありますか?

「すごい人、高級なもの」などという印象を持つのではないでしょうか。

広辞苑で調べてみますと、「第1等の地位。最もすぐれている段階。一つの流派。他とはちがう独特の流儀」とあります。

おそらく努力次第では到達できそうだとしても、凡人の自分には無理だなどと考える人は多いのではないでしょうか。

多くは自分は凡人だと決めつけることによって、自身の可能性を閉ざしてしまっています。

天賦の才てんぶ さい」という生まれながらにして才能を備え持っている存在を表した言葉もあります。

たしかに、多かれ少なかれそういう例はあるかもしれませんが、いま一流と呼ばれる人たちは努力せずにいまの地位にいるのでしょうか。

そこにはたゆまぬ日々の鍛錬てんれんがあるはずです。

才能を開花させるにも、開花させるための努力は必須です。

私たちがよく知る野球界のヒーロー「イチロー」の一流談は多くことかきません。

平成25年8月22日、イチロー選手は日米通算4000本安打という偉業を成し得たが、これとて試合に出続けてきたからこそ生まれた記録といえる。
毎年シーズンに入ったら、身体の調子を万全に整えられるよう、自分を律する心を彼は保ち続けてきたからに他ならない。
一方、自主トレーニングの期間や春のキャンプに入ると、イチロー選手はピッチングマシーン相手に3時間でも4時間でも黙々とバットを振り続ける。

致知出版社ホームページより

イチローの数多くあるエピソードをとってみても、彼自身スーパーマンや、超人などでは決してありません。

高みを極め、その才能を開花させた特別な存在であるということは、後の活躍の結果からそう言われているのではないかとも考えられます。


一流に学び、一流を目指すということは、自分の可能性をひろげる行動となります。

本書「一流の人に学ぶ心の磨き方」を読むことで、一流の思考に触れ、自己の今を見直していきます。

この作業をくり返すことで、実生活の思考パターンにも変化が起きてきます。

要は、考え方が変わり、心そのものに変化が起きてくるということです。

心が変わると態度が変わる。
態度が変わると行動が変わる。
行動が変わると習慣が変わる。
習慣が変わると人格が変わる。
人格が変わると人生が変わる。

一流と呼ばれる思考、行動パターンを身に付け、これからの人生に変化を与えていきましょう。

一発勝負の人生です。

人生最後の日に、「やりきった。生ききった。」と笑顔で言えるように。

永松茂久(ながまつしげひさ)
(株)人財育成JAPAN 代表取締役 ミリオンセラー著者(累計200万部)
永松塾主宰 出版&ビジネス支援家 知覧富屋食堂ホタル館特任館長
自身の経験をもとに体系化した「一流の人材を集めるのではなく、いまいる人間を一流にする」というコンセプトのユニークな人材育成法には定評があり、全国で多くの講演、セミナーを実施。
著書に『在り方 自分の軸を持って生きるということ』(サンマーク出版)、『30代を無駄に生きるな』『20代を無難に生きるな』『影響力』『言葉は現実化する』『心の壁の壊し方』『男の条件』『人生に迷ったら知覧に行け』(きずな出版)、『感動の条件』(KKロングセラーズ)など多数あり、累計発行部数は190万部を突破している。

永松茂久ホームページ

一流の人に学ぶ心の磨き方 抜粋&レビュー

すべての人から好かれようとしない

大多数の人は、人から嫌われることを恐れて、つい相手に会わせようとしてしまいます。
しかし、一流の人は無理に相手に合わせるようなことはことはしません。
「誰からも好かれること」は、神様にもできない「超神ワザ」なのです。
そんな不毛なことに挑戦するのはやめましょう。
(本文中より)

自分のことを嫌う人に好かれようとすることにエネルギーを費やすことは、人生の時間のムダづかいと割りきって、そんな人とは適度に距離をおきましょう。

自分に好感を抱いてくれる人との関係を深めることに時間を費やすほうが、より生産的です。

そのプラスのエネルギーがより多くの支持者を集めることにもなります。

どんな人気タレントや有名人でも、それを嫌う「アンチ」な人々はかならず存在します。

すべての人に好かれるのは不可能です。

自分の道は自分で選び取る

一流の人はみな、自分なりの基準を持っています。
そして日々の経験を通じてその基準をより強固にしていきます。
ですからまわりに流されることがありません。
「まわりの人がどちらの道を選ぼうが、進む道は自分で決める」と答えます。
(本文中より)

自分を含め10人の仲間がいて、9人が「YES」と言ったら、自分は「NO」と言える勇気はあるでしょうか。

自分の道を生きるとは、自分自身で選択していく、ぶれない「軸」を持つことです。
では、「軸」を持つにはどうしたらいいのでしょうか。

一流の人がもつ「軸」の裏側には、たゆまぬ学びがあるのだと考えます。
尊敬できる師(メンター)を持つ、本を読む、など方法はそれぞれでしょう。

学びをかさねていると、いずれ共感できる価値観と出会います。
先人によるさまざまな価値観の融合が、やがて自分の確固たる「軸」となっていきます。

さらに時代にあわせてアップデートを繰り返せば、その思考はしなやかさをともなって、後に続く多くの人たちの共感をも生みます。

そういう人が一流となります。

どんな立場になっても学び続ける

一流の人は好奇心が旺盛で学び好きです。
「もう勉強する必要はないのでは?」と思えるような人にかぎって、よく学びます。
彼らは素直に学ぶので成長がはやいうえ、その体験を燃料にしてさらに学ぶという、プラスのスパイラルに身を置いているのです。
(本文中より)

環境や、人間関係などによる変化は、多くの人にとっては好ましく感じません。
人間は変化をきらう動物なのです。

しかし、一流と呼ばれる人にはゴールがありません。
向上心と成長を好み、日々努力します。

現状維持は、衰退すいたいの状態であるとしっているからこそ学びつづけます。
そこには肩書かたがきやプライドなどは皆無かいむなので、何ものにも素直に学びを受けます。

たゆまない真摯しんしな学びの姿に尊敬そんけいねんをいだく人たちは多いのではないでしょうか。

常にセルフイメージを上げる努力を怠らない

セルフイメージとは、「自分はこんな人間だ」と、自分自身が自らに対して抱いているイメージのことです。
一流の人のセルフイメージは総じて高く、彼らはそれが人生をどれだけ左右するのかをよく知っています。
ただ、一流の人のセルフイメージが高いのは、もともと備わっている資質ではありません。
彼らは意識的にセルフイメージを上げる努力をしているのです。
(本文中より)

今よりも良くしたいと望むのなら、セルフイメージを上げる必要があります。
セルフイメージレベル5の人からレベル2の人を見れば、セルフイメージの低い人となりますので積極的にかかわろうとは考えません。

ですから、セルフイメージを上げるとまずは決意し、行動することです。

●自分よりも格上(レベル)の高い人との出会いを求めて行動すること。
●自分が付き合う人達を見直すこと。
●住む環境を変えることも検討してみる。
などが一例として挙げられます。

いずれも、自分が「こうなりたい」や、「こう生きたい」との理想に意識して近づくよう行動するということです。
日常的に触れ合う環境こそが、今、これからの自分をつくりあげていきます。

夢は安易に語らず熟成させる

一流の人は、本当に大切な夢を気安く語ることはしません。
ドリームキラーの存在や、まわりの人の嫉妬や羨望という負の面も知っているので、自分のなかで夢をしっかり育ててからはじめて公言して、いっきに支援者を獲得してしまうのです。
(本文中より)

夢や目標を抱き、行動するなかでは決して周りの人には明かさないでおきましょう。
「ドリームキラー」はあなたの夢を阻む存在となります。

親、兄弟、配偶者、友人のいずれにおいても秘密にしておきましょう。
あなたの夢を妨害するときは悪意ではなく善意であることがほとんどです。

「悪いことは言わないからやめておいたほうがいい」
「あなたにはムリだよ」
などと、あなたのためを思っての言葉として夢を阻みます。

かといって、最期まで隠しとおすということではなく、夢を明かし話すタイミングというものが存在します。
だれも妨害したり口出ししたりできないほどの状態まで夢を育て、熟成させたといえる時がそのタイミングとなります。

タイミングさえ見計らえば、周囲の人はむしろ良き支援者となって夢を応援してくれます。

本書を読み終えて kou’s書籍レビュー

本書は「一流」という言葉について考える時間となりました。

一流と、二流、三流を分けるものは一体、何なのだろうかと考えました。

その差は、永続して学び続けられるかどうかにあるのではないかと考えます。

学び続けるには、まずは謙虚さが必要であることは言うまでもありません。

自分に慢心せず、教えを乞う姿勢。

自己成長にゴールはなく、この世を去るその日までが学びの日々。

人生をそのように考えられる人は、悩みがあってもその悩みをも前進するための起爆剤としていけるのでしょう。

人間には悩みはつきものですが、多くの悩みの原因は「不安」です。

「不安」は、人間が生存するために必要な本能で、消すことはできません。

「不安」があるからこそ努力できるからです。

悩みの原因を考え、不安と上手に付き合うために学びつづける姿勢。

そんな生き方が「一流」と呼ばれるのではないでしょうか。

「一流」とは、特別な存在などではなく、誰にとっても以外にも身近なものなのかもしれれません。

★この記事を書いた人★
kou&バニkou&バニ

「本」こそが人生の師「KOU」と「バニ」です!

本を読み、先人の知恵や思考・生き方に触れることは、現代人にとっても良き人生をつむぐためのエッセンスとなりえます。

これまでも読書をするなかでは、多くの気づきと勇気を授かりました。
その数多くの「気づき」のひとつひとつは、血となり肉となり生き方を変えます。

書籍をもとに、人生をより良く変える思考を読み解きます。

一流に学ぶ心の磨き方 kou's 書籍レビュー
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