いつも機嫌がいい人の小さな習慣 有川真由美 kou’s書籍レビュー

いつも機嫌がいい人の小さな習慣 kou's書籍レビュー Kou’s特選!おすすめ本
著者/有川真由美 発行所/毎日新聞出版

あなたはいつも機嫌がいいですか?

そう聞かれたらあなたはどう答えますか?
周りを見渡すと何だかいつも機嫌がいい人、雰囲気の明るい人、この人がいると不思議と場が和むという人っていらっしゃるのではないでしょうか。
誰しも機嫌よくいられたらと考えますし、上機嫌な人には惹き付けられるのではないでしょうか。
生きていれば良いこともあれば、悪いことが起きることもあるでしょう。
では、そんな中でも「機嫌よくいる」「上機嫌でいる」とはいったいどういう状態で、また常に「機嫌よくいる」「上機嫌でいる」ことができるにはどのような心掛けがいるのでしょうか。

本書では全6章、85篇にわたって常に「機嫌のいい人」の思考や行動について解説するとともに、「機嫌よく」いることで得られる「価値」について語られています。
本書を読み終えて、特に印象に残った5篇の紹介を自己コメントとともに紹介させていただきます。

身近にいる人ほど「ありがとう」を言う

「ありがとう」は、相手に感謝の気持ちを伝えるための言葉でもありますが、自分自身の心をきれいにしておくための"おまじない"でもあります。
落ち込んでいるとき、怒りを感じているときも、感謝の言葉をひとりでつぶやくと、不思議と心が穏やかになり、忘れていた喜びや恵みに気づくでしょう。
家族がいること。仕事があること。ゴハンが食べられること。生まれてきたこと。明日が来ること……。なにひとつ、変化のないあたりまえのことなんてありません。
そんな"奇跡"に感謝できたら、私たちはいつだって幸せになれるのです。(本文中より)

良いことも悪いことも、この世に生まれて生きているからこそ味わえる現実であるといえます。
ゴハンが食べられるのは、作物を作り、動物を育て、食料品として提供し、調理してくれた方などがいてくれたから。
生活していけるのは、報酬を得ることができる仕事があり、その仕事に打ち込める元気で健康な身体があるから。
そして自分が生きているのは、生んでくれた親がいてくれたから。
日々を忙しく生きていると、ついあたりまえにあるからこそ忘れがちな感謝する心というものを今一度胸に刻みつつ生きていくことで、今もこれからも心豊かでいられるのだと考えます。

自分自身に投資する

最近は年金の不安などで、投資が話題になることも多いですが、あなたにとって、将来のいちばん高いリターンを生み出す投資先。それは……「あなた自身です」
3年、5年、10年単位で、自分自身にお金と時間を"投資"してみてください。
それは、一生使える"資産"になって、"新しい価値"を生み出します。(本文中より)

"投資"と聞くとお金の運用というイメージが先行するかと思いますが、それ以外に"自己投資"という考え方もあります。
資格を取ったり、セミナーや講座を受講したり、書籍を読んだり、自己投資の方法は様々ですが、長期視点でスキルを磨くことで、今あるものとは別の価値を身に付けることができます。
そうして得たスキルは、それを求める人たちによって新たな価値として認知され、報酬をもたらすものとなり得ます。
それは誰にも決して奪い去ることができず、自分だけの価値として存在することができることこそが、自己投資こそが最強の投資先であることの所以なのかもしれません。

一日一回「ひとり時間」をもつ

人は、ひとりになるなる時間をもたないと、自分ならではの考え方ができなくなります。
だれかと一緒にいる以上、どんなに愛する家族であっても、気心の知れた友人や同僚であっても、「ここではこうしたほうがいい」とだれかの影響を受け続けています。
ひとりの時間は、自分を解放して、本来の自分を取り戻す時間なのです。(本文中より)

多くの著名人が、群れることを避け孤独を愛する習慣を持つといわれます。
それは単に偏屈などというものではなく、一人の時間の中で自分との対話の時間を重んじる考え方なのだと思います。
確かに群衆にまぎれていると様々な意見や価値観が錯綜し影響を受けざるを得ないと思われます。
一人の時間をもつことで、自分はこれからどうしていきたいのか、どう生きたいのかなどと自己対話を繰り返すことで、思考の方向性が整い、何ものにも囚われない自分軸に沿った生き方をしていけるのだと考えます。

10年後の「こうなったら最高!」な自分を妄想する

まずは今すぐ、「こうなったら最高!」という10年後のイメージを映画のワンシーンのように"妄想"してください。そして、1日に何度も思い出してください。
描くイメージがリアルであればあるほど、それに向かって現実も大きく動き出します。
イメージする力は、「いまの自分」をつくり、「人生」をつくっていくのです。(本文中より)

「思考は現実化する」といわれます。昨今の「引き寄せの法則」にも当てはまるのでしょう。
なりたい自分になるには、まずは思い描くこと、あたかも現実化したかのようなリアルな映像を繰り返し妄想し、そうなると信じることといいます。
そこには微塵の疑心があってはならず、「そうなる」、「そうなった」と信じ切ったところに現実化に向けての取捨選択と行動が伴ってきて、気がつくころには妄想が現実として目の前に広がっているのだと考えます。
イメージや妄想することとは、これからの生き方の道しるべといってもいいのではないでしょうか。

「与えられた人生の時間」を意識する

よく「残された時間」などと言いますが、ほんとうは「与えられた人生の時間」ではないでしょうか。そもそも生まれたこと、生きていること自体が奇跡なのですから。
「与えられた時間」を意識する習慣のある人、まったく意識していない人では、時間の過ごし方はまったく変わってきます。「与えられた時間」を意識していれば、ほんとうに大切なことに時間を使いたいと思います。人を恨んだり、後悔したりしている場合ではなく、人生のストーリーを俯瞰的に、真剣に考えるようになります。
将来を漠然と不安がるのではなく、現実的に時間に向き合うようになります。(本文中より)

誰しも1日は24時間が平等に与えられ、常に同じ時間を消化して生きています。
特に若い頃はいつかやってくる「死」というものは遠い事実で、決してリアルなものではないでしょうが、私たちの人生はいつ終わりを迎えるのかを知る術などなく、限られた時間を消化しながら生きているといっても過言なのではないでしょうか?
「与えられた時間」を意識できた時、何気ない日々が「限りある時間」として再認識され、時間の使い方に自分なりの価値を残したいと考えるようになります。
これまでの人生に何が残せてきたのか?
これからの自分らしく価値ある生き方とは何だろうか?
こういったことを意識しながら生きていくところに、自分らしい生き方があるのかもしれません。

本書を読み終えて kou’s書籍レビュー

「いつも機嫌がいい人の小さな習慣」のタイトルから、「機嫌がいい人」とは日々の些細な事柄にも感性を研ぎ澄まし、自分の生き方に対して常に反省と改善を繰り返しながら生きている人なのではないかと考えました。


1分1秒の時間を大切にできる人というのは、他人の時間をも大切にできる人だとも思いますし、自分にも他人にも真心で接するところに「機嫌がいい人」と思わせる器の大きさがあるのだとも考えます。


「機嫌がいい人」「雰囲気のいい人」には必然的に好感を持ちますし、放っておいても人が寄ってきてそれとともに幸運も一緒に運ばれてくるのだとも思います。
幸運が常に横にあるわけですから「機嫌がいい」のはあたりまえで、そしてまたそんな「機嫌がいい人」を周囲の人達が放っておくわけがなく、いつも感謝と幸運が絶えずくるくると回り続けているのでしょう。

kou
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「いつも機嫌がいい人の小さな習慣」それは、何気ない日々のささいなことにも感謝の心をもって接することのできる人なのだろうと考えます。

kou
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人生を変えたいと願うすべての人に読んで頂きたいです!
最後までお読みいただきありがとうございました。

いつも機嫌がいい人の小さな習慣 kou's書籍レビュー
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