君にはもうそんなことをしている時間は残されていない 書籍レビュー

君にはもう、そんなことをしている時間は残されてない Kou’s特選!おすすめ本
著者/千田琢哉 発行所/あさ出版

Time is life 時間は命

本書を購入したのはずいぶんと前、5、6年前のことだろうと思います。
購入したものの、これまでいわゆる「積み本」状態となっていましたが、年に一度程度する断捨離の際にも、処分せずに残していました。
「買った本は、全部読まない。」の章紹介文のなかでも語られますが、当時はいざ読むとなるとどうも興味がわかず放置していましたが、なんだか気になる一冊だったのでしょう。
本との出会いは「ご縁」もありますが、そのときの人の「心」の状態が、人と最適な本とを引き合わせると考えています。

本書では「時間=命」と定義し、1分1秒の時間の大切さを7章にわたり、短編形式で記述されています。
意識せずとも流れるように過ぎ行く日々の中、あらためて「時間=命」という概念を意識することで、より自分の人生を豊かに生きられると訴えます。

kou
kou

私事ですが、ここにきて本書を読了したのは、購入当時よりも年月を経て年齢をかさねたことによって、あらためて時間の大切さを鑑みるタイミングとなり、本書と私の「心」の状態が一致したのかもしれません。
これも不思議なご縁ですね。
当時はムリに読んでも頭に入らなかったでしょうし、今このタイミングで本書の内容に触れることができることが不思議にとても嬉しいです!

挨拶するかどうかいちいち迷わない

挨拶をためらう人がいる。挨拶をためらうのは、とてもかっこ悪い。
ためらっている時間がもったいない。
ためらっている時間は、あなたにとっても、相手にとっても気まずい空気をつくり出してしまう。
(中略)
知らない人でも、目が合ったら会釈をしよう。
仮に相手に無視されても、あなたが挨拶したという事実は残る。
それを何百回、何千回と繰り返せば、必ず見ている人は見ている。(本文より抜粋)

挨拶をためらったことはないでしょうか?
ためらう理由はといえば、「恥ずかしい」「変な人だと思われたらいやだな」「なんとなくタイミングが合わなかった」などなど。
一時の感情的な理由で挨拶をためらえば、お互い気まずい雰囲気になるでしょう。
挨拶は身近な者同士はもちろん、見知らぬ人とも打ち解け合えるきっかけともなる「最強のコミュニケーションツール」だと思います。
人生を変えることになるかもしれない最強のツールを使わない手はないのではないでしょうか?

無断で1分遅刻してきた相手とは、もう会わない。

微妙に1分遅刻してくる人がいる。
本人はセーフだと自分に言い聞かせているようだ。
だから1分遅刻を指摘しようものなら逆ギレする。
人は本質を衝かれると、自己防衛のために攻撃的になるからだ。
(中略)
あなたが1分遅刻しないのはもちろんのことだが、1分遅刻してくる人にはもう近づかないことだ。
相手が深く反省しており、次回から行動を改めた場合はいいだろう。でも反省している様子がなければ、相手は必ず足手まといになる。
足手まといになる人は、後になればなるほど関係を切りにくい。(本文より抜粋)

「たかが1分、されど1分」
時間を大切にする人は、他人の時間をも大切にできる人だと思います。
人の人生には限りがあり、皆、平等に1日24時間が与えられています。
時間は人生そのもので、万物を生みだす源泉であるとするならば、1分1秒といえども軽視はできず、無駄にもできません。
1分1秒を意識して大切に生きる人は、他人の人生をも尊ぶことのできる人なのだろうと考えます。

買った本を、全部読まない。

買った本はすべて読まなければならない。もったいなという人は少なくない。
だが買った本は面白い部分のみを読めばいい。
我慢してすべてを読んでも、身につくものは少ないからだ。
すべて読破しても、心に残るメッセージはせいぜい数個だ。
1年後に残っているメッセージが1個あれば、あなたにとってその年の名著になるだろう。
(本文より抜粋)

私もかつては、お金を出して買ったのだからと、無理に読みきった本は何冊もあります。
購入するときは気に入って買うのですが、その後の心境の変化や読むタイミングによってつまらないなと感じる本も、たまに出てきます。
この一節を読んでからは、気分に合わない本を無理に読むといったことはしなくなりました。
まだその時間を、気に入った本を幾度と読む時間にあてた方が、より内容が理解でき有意義な時間となることも私にとっては発見でした。
読書は、自分にとって心地よい時間とすることを、なによりも大切にしていきましょう。

提出物は前の日付になるように仕上げる。

提出物をいつ提出するかでその人の将来はわかってしまう。
提出物を本当に期限ギリギリに提出する人は、その他大勢ヒツジの群れ人生で幕を閉じる。
「明日までに」と言われたら、本日中に提出することだ。
(中略)
「今週金曜までに」と言われたら、木曜までには提出することだ。
メールの場合は、前日の日付になっていることが最低条件だ。
たったこれだけのことを習慣化するだけで、競争率はガクンと低くなるものだ。
(本文より抜粋)

「先手必勝」という言葉があるように、ものごとの優劣を決するのはなによりも先んじて手を打つことが肝要であることは言うまでもないでしょう。
先んじて手を打つことで、時間的にも余裕が生まれ、改善や軌道修正なども容易になります。
レスポンス(反応)の速い人は、依頼者側の期待感に速さという安心感で答えます。
なによりも先んずる行動力のある人は、そのスピード感と安心感が信頼感となり、依頼者側の期待値をさらりと超え、やがてゆるぎない「信用」を得ていくのだと考えます。

準備ばかりしていと、本番なしで人生は終わる。

「作家になる前までは猛烈に読書してインプットばかりしていたが、ある瞬間から突如アウトプットにシフトしていた。読書のペースを落とした瞬間、作家になれたというわけだ。」
考えてみれば私もそうだ。猛烈にインプットしていた時期は1冊も本を出せなかったが、読書のペースを落とした途端に処女作をポコリと世に出せた。
処女作以降は5年足らずで50冊の本を出した。
ここで大切なことは、準備するなということではない。
本番と準備を一体化させ、本番が準備であり、準備が本番である状態にするのだ。
(本文より抜粋)

「明日やろう」「来年になったらやろう」「タイミングが合えば」など、ものごとを先送りをした経験は誰にでもあると思います。
完璧な準備ができないと動き出せない人は、できない理由ばかりが考えの先に立ち、おそらく一生かかっても始めることができず人生を終えていくのでしょう。
「本番と準備を一体化させ、本番が準備であり、準備が本番である状態」とは、とにかく始めて走りながら考え、必要なら走りながら修正していけば良いということだと考えます。
行動の中にこそ創意工夫が生まれ、前に進み続ける姿勢の中にこそ、望む未来を手繰り寄せる力があるのだと考えます。

kou’s批評/本書を読み終えて

本書が語るのはそのタイトルからも「時(命)の大切さ」です。
誰しも平等に与えられた「時間=命」を敬い、愛すように生きていくことで、自分の人生のみならず他人の人生をも敬い愛すことができると訴えます。
自分の感情を愛し、真摯に向き合い素直に生きていくことで得られる濃密な時間の流れは、結果として他人の時間をも敬い愛することになり、それはまるで一滴の水が水面に波紋を広げるようにゆっくりと確実に、豊かな人生へとそれぞれにプラスの相乗効果をもたらすのだと考えます。

kou
kou

「Time Is Life(時間は命)」人は誰でも、寿命は知り得ません。
今、この瞬間から、「今日までの命」と考えてみることで、やるべきことや、やっておきたいことなど、改めて見えてくることや気付きがあるのではないでしょうか?

kou
kou

「時間=命」は有限だからこそ、1分1秒もムダに生きてはならない!
君にはもうそんなことをしている時間は残されていない!

君にはもう、そんなことをしている時間は残されてない
君にはもう、そんなことをしている時間は残されてない kou’sレビュー

コメント

テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました