時間革命 1秒もムダに生きるな 堀江貴文 書籍レビュー

時間革命 堀江貴文 kou'sレビュー  Kou’s特選!おすすめ本

著者/堀江貴文 発行所/朝日新聞出版

「Time is life/タイム・イズ・ライフ」時は命

「Time is life/タイム・イズ・ライフ」、この言葉から思い出されるのは、「Time is money/タイム・イズ・マネー」(時は金なり)という言葉ではないでしょうか。

この言葉を本書で知った際には、ライフ(命)という発想に、「そんなおおげさな」という違和感もありましたが、読みすすめるほどこの言葉の真意が理解できてきて、最後にはストンと腹に落ち、今では妙な納得感とともに、自らの生活の中でも信念として持つまでになりました。

Time is money「タイム・イズ・マネー」(時は金なり)は、時間こそが財を生みだす基となり、決して無下に過ごしてはならず、しっかり管理して有効に活用すべきとする、アメリカ合衆国建国の父としても有名な、ベンジャミン・フランクリンの言葉として知られています。

ベンジャミン・フランクリンの生きた時代よりも圧倒的にスピード感のある現代社会においては、インターネットの普及、個人レベルでの情報収集の方法も多岐に広がり、情報の取捨選択、ものごとの判断や決断を求められるスピードも増していっています。

資本主義社会においてお金は大切で重要なものであり、情報化のスピードが増した現代においては、インターネットを活用してお金そのものの流れや、しくみ、なおかつ経済全体の情報などを収集し、理解、処理する能力が重要視されてきているのではないでしょうか。

本書の中で堀江貴文氏は、「時間は人生そのものだ。僕たちの人生の価値が湧き出てくる源泉なのだ。」と述べています。
スピード感のある現代社会であるからこそ、時間を無駄にしてはならないし、他人の時間を奪うような行動も決して行ってはならないといえます。

時間を有効活用し、IT(インテリジェンス・テクノロジー)をつかいこなす能力、情報の取捨選択能力を向上させ、決断力と行動力を兼ね備えることが人生においての「資産」を生みだす基となるのでしょう。

時間こそが人生そのもので、より大きく俯瞰的な視点でとらえた考え方こそが、「Time is life/タイム・イズ・ライフ」(時は命)なのだといえます。

「他人の時間」を生きてはいけない

堀江氏は、懲役1年9か月の自身の刑務所収監経験から、多くの人は他人の時間を生きていないか?と提言し、自分の時間を生きるうえでの術や、考え方も解説しています。
刑務所という完全に自由を制限された環境ならず、シャバという自由な環境にありながらも会社や家庭に対して不平不満を口にしながら自ら行動を起こそうとしないのはなぜか?
他人時間を生きることは、自ら鍵の掛かっていない監獄に入って不平や文句を垂れている状態と同じであって、そこに気付き、すぐに脱出して自分の時間を生きるべきだと。

徹底的に「ムダ」な時間を殺せ

この章では誰もが少なからず抱いた経験があろう、世間の目や、プライド、他人との迎合など様々な先入観や常識などの思い込みへの疑問を提言する。
自分の「こうしたい」という思いがあるにもかかわらず、世間や他人の目を意識するあまり自分の本音に真剣に向かい合えていないのではないか?

「まずやってみること」駄目なら次へと動き出す行動である「多動力」を持って、自分の人生を生きるための「ムダ」を徹底的に排除し、自分の本音に向き合い、実現させていくための時間の活用術や、集中行動するための自己投資術を解説していきます。

「常識や世間体」に時間を溶かすな

「常識」という言葉を聞いてどんなことをイメージするでしょうか?
この章では人間社会では不変とされ、あたりまえにまかり通っている「常識・先入観・固定観念」などへの疑問を提言していきます。
「仕事=つらいけど尊いもの」「働かざるもの食うべからず」などという「常識」を抱いてはいないでしょうか?
さまざまな近代化が進んだ日本において、古来からの「常識・先入観・固定観念」に縛られたままの現代を生きる人たちへのアンチテーゼともなる興味深い章です。

「夢中」が時間密度を濃くする

子どものころ、好きだったことや夢中になっていたことを3つ挙げられますか?
パッと答えられた人は、すぐにそれらを始めてみましょう。
答えられなかった人は、これから気になったものを選り好みせずにまずは始めてみましょう。
この章では、夢中になり没頭できるものを手に入れることの大切さを解説していきます。
大好きなことに没頭したり、何かに夢中になれることで得られるメリット、大切な時間を他人時間に費やすのではなく、自分の時間に活かすことの大切さを改めて提言していきます。

「健康」こそが最大の時間投資である

自分時間を生きるということは、時間の管理でもあると言え、自分の願望実現のためには、行動に移せるための健康な心身が必須であるともいえます。
日常への適度な運動の習慣化、十分な睡眠習慣、食事ルールの正しい情報取得などを解説しつつ、ストレスを溜めないことの重要性も解説していきます。
本音を隠し、自分にウソをつき続けることでことで、他人の時間で埋め尽くされ、ストレスとして健康を害す素となると警鐘を鳴らします。
この章では、自分時間を生きるための健康管理の考え方や重要性を解説していきます。

「将来を心配する」という究極のムダ

PDCA「計画→実行→評価→改善」の物事の進め方は、多くの企業や団体でも導入され、この「計画(Plan)から始める」という思考のクセが行動を妨げていると提言します。
未来は不確定要素であって、5年後、10年後はこうだなどという長期的な計画や目標は無意味でしかなく、どうしたら「最短の時間・距離」で実現させることができるかを考えることの重要性を解説します。

kou’s 本書を読み終えて・・・

いずれの章でも共通して示されるのは、「ひとまず」「いったん」「とりあえず」何でもやってみる、フットワークとノリの良さを兼ね備えることで、「常識・先入観・固定観念」や、「将来の不安」などというムダ、などという得体の知れないものに自分の時間と人生を支配されることはないのだろうと考えました。

本書の”あとがき”には、どうしてもノリの良さを身に付けられない人、なかなかバカになって動けない人への考察もあり、そこには「自信」が足りていないとありました。
私の考察としては、「自信」を持てない人はまず、なんでもいいから「小さな成功体験」を積み重ねることが「小さな自信」になって、やがて自己肯定できるほどの揺るがない「自信」に成長すると信じています。

小さな成功体験を積み重ねよう!

「小さな成功体験」とは決しておおげさなことではなく、「毎朝、家族にあいさつする」「毎日30分運動をする」「6時間以上の睡眠時間をつくる」など、お金がかからず、すぐにできることをまずはやってみて、違うなと思ったらまたなにか気になったことを始めてみて、その繰り返しの中から、なにかハマり夢中になれることが出てこれば、それを続けてみると良いと思います。
そうしたプロセスの中で得られる喜びが、「小さな成功体験」となり、やがてゆるぎない「自信」となると確信しています。

私、kouも、20年以上ランニングを続けていて、これからも走り続けますし、本ブログも、今もこれからも読んでくださる人のために、そして自分のためにも書き続けていくと決めています。
こういった自分への確信こそが、圧倒的な「自信」であると断言できます。

「Time is life/タイム・イズ・ライフ」(時は命)
さあ!自分の時間をおもいっきり、楽しもう!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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