「何をやってもうまくいかない」「目標が定まらず、毎日、悶々として過ごしている」などと、なんともつかみどころのない*フラストレーションを抱えてはいませんか?
フラストレーション(frustration)とは、欲求が何らかの障害によって阻止され、満足されない状態にあること。また、その結果生じる不快な緊張や不安、不満。「欲求不満」、「欲求阻止」、「要求不満」、「要求阻止」などと訳される。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
そのようなフラストレーションから脱しようと、私たちは世の中から脚光をあびているような、一般的に「成功者」と呼ばれる人々から学びやヒントを得たいと考えるのではないでしょうか?
「成功者と呼ばれるような人々は、どのような思考行動で過ごしているのか?」
「どうしたら夢や目標やを持って力強く生きていくことができるのだろうか?」
などと考えながらも、今現在の自分自身と照らし合わせて、つい落ち込んだり嫉妬したりしてしまうのではないでしょうか

悩みの原因を知る
そもそも今抱えている、「フラストレーションの根本原因」は何なのか?
まず考えたいのが、ご自身があたりまえに持っている考え方や行動様式など、生き方や価値観などに対して、疑問を持ったことがあるでしょうか?
それは、今現在のご自身の考え方や行動様式が、ご自身の望む未来や将来像に対して的を得たものとなっているだろうかと、日々、問いかけをし続けるということです。
これらの悩みや課題に対してのヒントを得られる書籍と出会いました。
本書、「3000人のプロに学んだマインドリセット」では、著者の経験談をもとに私たちが生きていくうえで切っても切れないさまざまな不安や悩みへの対処法が示されています。
これまで、当たり前に行っていた行動や思考をいったんリセットして頭の中を白紙の状態にもどすことで、決して発想しえなかった考え方や行動様式に出会うことができます。
そのような考え方や行動様式を実践してみることによって、まったく新しい自分に出会うことができ、まるで新たに生まれ変わったかのように実感できるはずです。
本書では、私たちが当たり前に持つ、さまざまな「不安」への考え方そのものをいったん「リセット」することで見えてくる、まったく新しい考え方を全5章にわたり解説しています。
第1章 思考 マインドをリセットする
第2章 時間 ストレスをリセットする
第3章 頭脳 頭の中をリセットする
第4章 感情 不安・不満・不快をリセットする
第5章 人間関係 対人意識をリセットする
私たちが生きていくうえでは悩みはつきませんし、決して消えて無くなることはありません。
不安や悩みと上手に付き合っていくことこそが人生を明るく幸せに送るコツともいえます。
本書を参考に、新しく生まれ変わったご自身を手に入れていただき、悩みや不安と上手に付き合っていただきたいと願います。

悩まない人などいない
芸能界のトップランナーとして何十年もレギュラー番組を持っている女性タレントは、「明日、番組が終わるかもしれない、といつも不安を抱えている」と語りました。官僚から作家になり、後に大臣まで務めた著名な人物も、「不安は消えない」と断言しました。ベンチャー企業を上場させ、億万長者になっていた経営者も、「これがゴールではない。社員もどんどん増えている。この先を考えれば、上場前以上に不安だ」と語りました。
「3000人のプロに学んだマインドリセット」著/上坂徹 本文中より引用
著名な人たち、成功者たちですら不安を持っている。一般の人が不安にならないはずがない。
そもそも不安は消えることはない。と認識しなければならないということです。大事なのは、不安を払拭するのではなく、不安とうまく付き合っていくこと、なのです。
私たち一般人が何かしらのヒントを得ようと、すがる「成功者」と呼ばれる人物でさえ、不安と向き合い続けています。
そして人が人である以上、常に不安は存在していて消えることはないということもわかります。
消えない不安ならば、うまく付き合っていくことが最善の方法だということも理解できます。
ならば、その「不安」と、どのように付き合っていけばいいのでしょうか?

不安との付き合い方
生きていく上で不安は常にあって、うまく付き合っていかなければならない。
ともするなら、不安の本質を理解することがポイントとなります。
不安の本質とは、「執着」にあるともいえます。
「人気者になりたい。」
「仕事で出世したい。」
「お金持になりたい。」
「病気になりたくない。」
「老後の生活に不自由したくない。」
など、私たちがあたりまえに持つ、様々な「執着」こそが、多くの「不安」をつくり出しています。
多くの「執着」を手放すことで、「不安」と向き合い、付き合っていくことができるようになります。
別の言い方をしますと、ひとつひとつの「不安」に対して、具体的な行動を起こすということです。
「人気者になりたい。」 ⇒どのような世界で名声を得たいのかを明確にし、インターネットやSNSなどで情報発信する。 「仕事で出世したい。」 ⇒あたえられる職務、役割に対して全身全霊で打ち込む。 「お金持になりたい。」 ⇒少額からでも貯金を継続する。投資の勉強をし、実践してみる。 「病気になりたくない。」 ⇒栄養バランスのとれた普段の食事を管理する。運動習慣を持つ。 「老後の生活に不自由したくない。」 ⇒生活習慣をみなおし、健康管理に努める。老後=不安というネガティブな先入観を持たない。
ほとんどの「不安」とは、「執着」が原因で自分の心が勝手につくりだしたものです。
病気になれば治療をするように、具体的な行動をともなうことで「不安」とうまく付き合っていくことができます。
心のなかで悶々としているだけでは、「不安」が「不安」を呼び、増幅していきます。
「不安」との上手な付き合い方とは、具体的な行動にあると心得ましょう。

思考を変えれば行動が変わり人生が変わる
*アドラー心理学の創始者アルフレッドアドラーは、不安や悩みの根本原因となるものは、「人間関係」であるとも説いています。
アドラー心理学(アドラーしんりがく)、個人心理学(こじんしんりがく、英: individual psychology)とは、アルフレッド・アドラー(Alfred Adler)が創始し、後継者たちが発展させてきた心理学の体系である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
仕事やプライベートにおいて、人間関係は切っても切れないものではないでしょうか?
子供のころから教え込まれてきた「誰とでも仲良くすべき」という固定観念だとか、「嫌われたくない」などという、人間関係における「執着」を捨てる、持たないということが大切です。
人間関係においても孤独を恐れず、「執着」を持たないという考え方こそが、悩みに振りまわされないという結果にもつながってきます。
総じていえることは、他人は変えられないし、環境に嘆いていても状況は変わりません。
自分は何がしたいのか?どう生きていきたいのか?
おおまかに決めたら、あとは流れに身をまかせてみる。
心が変われば行動が変わります。
行動が変われば運命に導かれます。
そして人生が望む方向へと動き出します。

考え方をリセットをすることで人生は開ける
私たちは生まれ成長する環境、教育環境などそれぞれに違っています。
その違いこそが個性を育みます。
しかしその個性とともに、固定観念や先入観といったさまざまなものに対しての「執着」も形成されます。
今現在の境遇が、満足のいく状況ならば問題ないのですが、そうでないのならば考え方を「リセット」する必要があります。
その考え方を「リセット」するための指南書となるのが本書、「3000人のプロに学んだマインドリセット」です。
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私、「コウ」が運営するポッドキャストチャンネル「まえむきコウのまえむき思考」では、「仕事が楽しければ人生バラ色」をテーマに、仕事に役立つ考え方やマインドの整え方を配信しています。
今記事の、「マインドリセット」にも通ずるエピソードも配信していますので、よろしければお聞きください。

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