「できる人の仕事のしかた」書籍から読み解くデキる仕事思考4選vol.3

できる人の仕事のしかた The Rules of WORK 書籍レビュー Kou’s特選!おすすめ本

多くの人が、人生の大半の時間を捧げる仕事。

夢を持ち、理想の仕事人生を送ろうと、奮闘されている人も多くいらっしゃることでしょう。

しかし、仕事、ビジネスの世界においては、真っ向勝負、通り一辺倒ではまかり通ることも少なく、結果いかんでは、自分の立場を危うくしてしまったり、辛酸をなめることもあります。

働く目的は人それぞれでも、どうせ多くの時間を費やす仕事なら、より良いものにしたいと思う気持ちは誰しも共通ではないでしょうか。

そんな人におすすめしたいのが、リチャードテンプラー著「できる人の仕事のしかた The Rules of WORK」です。

本書には、仕事をより良くするための思考のテクニックが満載です。

テクニックというと、怪しい感じがしますが、言い換えるなら、”理不尽が多い社会を生き抜くために要領よく立ち回るための考え方„といってもいいでしょう。

本書を読み終えて、7~10章の中から特に印象に残った4編を、自己コメントとともに紹介していきます。

リチャード・テンプラー(Richard Templar)
旅行代理店、スーパーマーケットチェーン、レストラン、カジノ、大学自治会など、幅広い分野で30年を超えるマネージャー経験を持つ。
2003年に出版社White Ladder Press を創設。わずか4年で「イギリスで最も成功した出版社」と呼ばれるまでに育て上げた。
『Rulesシリーズ』は45言語で翻訳されるベストセラーとなっている。
“本書 The Rules of Work より”

できる人の仕事のしかた The Rules of WORK 抜粋&レビュー vol.3

すでに昇進したかのように行動する

部長らしくふるまえば、周囲はあなたを部長として扱うようになる。
そして平社員らしくふるまえば、周囲の扱いは平社員だ。
(本文中より)

人の見た目や雰囲気はとても重要で、その評価は第一印象で決まると言っても過言ではありません。

日常から、自分は何になりたいのか?どのような生き方を目指すのか?ということを意識しながら過ごすという意識が大切です。

仕事着はもちろんのこと、普段着選びにおいても自分なりの美学を持ちましょう。

そのひとつひとつは、自分のオリジナリティと生き方の表現となります。

組織において、昇進、希望する部署、担当職種などがあれば、仕事着、普段着にこだわりましょう。

また、つかう言葉や言い回し、雑談のネタにも注意しましょう。

学生がつかうような言葉遣い、テレビの話題や噂話などのゴシップネタ、多くの凡人が披露するような薄っぺらい内容は厳禁としましょう。

なぜなら、それらは大衆の雑談レベルに埋もれてしまい、注目されることもなく自分の格も大衆レベルまで落ちてしまいます。

立ち居振る舞いはクールでスタイリッシュ、話す話題は社内業務改善案から経済ニュースネタなど、日々、問題意識から出る知識を必要とするような話題が望ましいといえます。

もちろんそのようなキャラクターを確立していくには、常日頃からの勉強は欠かせません。

なりたいものを目指すなら、すでにそこににいる人たちをじっくりと観察し、その詳細を自分なりに取り入れていく意識改革が最も大切です。

これらを習慣にできれば、誰でもなりたいものになれます。

求められるまで、自分の意見は言わない

意見を持つのは簡単だ。
意見は誰でも持っている。
問題は、意見を言うべきとき、言うべきでないときをきちんと見分けることだ。
黙っていられない人というのは、自分を過大評価している。
(本文中より)

日頃から問題意識を持って勉強を欠かさないビジネスパーソンほど、多くの意見や考え方を持っているでしょう。

常に前向きであり、現状の改善案も豊富で、創造的な人ともいえます。

しかし、それらの多くの知識や考えを安易に口にすべきではないでしょう。

とくに、求められてもいない状況で意見するという状況は、聞く相手にとっても雑音でしかなく、果ては、現状に対しての愚痴ともとらえられかねません。

その意見や提案は、じっくりと時間をかけて育んできたものであり、決してぞんざいに扱われてはいけないほどの高貴なものなのです。

意見は、求められたら絞り出すようにやっと披露するぐらいが重みがあって丁度いいのです。

その意見や提案が、現状からしっかりと精査され、熟考を重ねた公益性の価値あるものであるなら、採用されるのは必然となります。

その条件としては、自分の中で採否の結果まで、事前にシュミレーションされていることは当然のことといえるまで、熟考を重ねることが前提となります。

シンプルに言えば、採用されて当然といえる雰囲気を漂わせ、いつでも準備万端でいることです。

周りに合わせて残業をしない

周りが残業しているのに、一人だけ帰るのは許されない。
定時より一時間早く出社するなんて、いったい誰が決めたのか。
暗黙のルールを頭に入れたうえで、自分の状況に合わせて活用しなければならない。
あなたのルールは「帰りたければ帰る」―――これでいい。
(本文中より)

私たちは子供の頃から、義務教育下において、「皆と同じ」であることを良しとされ、皆と違う行動をすることは、ルール違反として長年教育されてきました。

社会人となってもその、ある意味での「洗脳」が集団残業なるものを生み出しているともいえます。

その要因は、自分だけ早く帰り目立つことによって、後に、槍玉に上がり立場を悪くしてしまうのではないかという恐怖心にあります。

お互いがお互いを監視し合う中で生まれるこのような行動は、仕事の生産性を著しく下落させるものとなり、人生の貴重な時間をも失っているともいえます。

この状況を打開するには、大局を見て、行動するしかありません。

おおよそ職場でのほとんどの人の本音は、皆、さっさと帰りたがっています。

目立ったっていいじゃないですか。

嫌われたっていいじゃないですか。

その職場の人たちに好かれたとしても、これからの人生、面倒をみてくれるのでしょうか。

仕事は、生活の糧を得るための手段に過ぎないと理解して、自分の時間を優先すべきです。

真面目な人ほど、しかるべき立場になったり業務が増えていくと、「自分がいなければこの職場は廻らない」などと思い込みがちとなります。

残念ながら会社・職場というものは、あなたがいなくても平然と廻り、継続していくものです。

しかし自分の人生は、自分だけにしかつくり上げることはできません。

たった一度の貴重な人生の時間を、無意味な残業などというものに忙殺されてはいけません。

仕事は人生を豊かにするため、生活の糧を得るための「手段」であることを絶対に忘れてはいけません。

自分の情報を明かしすぎない

自分のことは黙っていれば、だいたいにおいてまず間違いない。
あなたが何をするつもりにしても、あなただけが知っていればいいことだ。
(本文中より)

会社・職場には様々な人間が集まっています。

出世意欲旺盛な人。

独立・企業を目指す人。

業務そのものを楽しんでいる人。

仕事はそこそこに人間関係などに興味がある人。

本当に様々で、企業規模が大きくなるほど、よりその組織は他民族国家に例えてもいいでしょう。

仕事の進め方や考え方、ストレス発散の方法も人それぞれで、おおよそ理解できない考え方や行動様式も人数分存在します。

そのように考えますと、仕事に対する議論は構いませんが、安易に会社や仕事に対する本音などは控えるのが得策でしょう。

とらえ方いかんでは、会社批判や愚痴ともとらえられ、そのような誰それの悪口や噂話が、3度の飯よりも大好きという人間がどの職場でも一定数必ず存在します。

ましてや自分の目標や将来のビジョンなどを熱く語ろうものなら、よもや足を引っ張られかねません。

「ドリームキラー」という言葉がありますが、流され惰性で生きている人ほど、他人の夢の邪魔をしてくるという傾向があります。

「ドリームキラー」は、自分に夢や目標が無いぶ分その嫉妬心から、他人に夢や目標を実現されては困るのです。

そのような人間たちがどの職場にも一定数いると理解して、安易に自分語りをするのは厳禁としましょう。

そもそも自分の夢やにビジョンなどを多くに語る必要などありません。

夢を語るにふさわしい相手は、夢を追って生きている人のみです。

本書を読み終えて kou’s書籍レビュー

紹介した4篇のなかには、成果を出し目標を達成するためのコツ、職場の人間関係での要領の良い立ちまわり方などの考え方や行動のコツが凝縮されています。

「企業は人なり」ともいえる現代の企業形態においては、人間関係は切っても切れない文化ともいえます。

会社・職場の文化を理解し、人間の本質を理解するということが、会社や組織内で要領よく立ちまわる方法といえます。

人間関係の問題は奥深く、すべてを理解できるものではありませんし、ときに私利私欲が渦巻く厄介な面も持ちあわせています。

そんな中でも、要領よく立ちまわる術を身に付けるということは、社会人として、ビジネスパーソンとして成就するための必須のスキルと言えます。

仕事に使われるのではなく、仕事を使って人生をつむいでいくことができれば、その仕事は自分にとってかけがえのない存在となり、その充実した姿に憧れ共感を抱く人たちが集まってきます。

そのように衆知を集めることが叶えば、推進力は何倍にもなり、自分の人生のみならず、多くの人の人生にも影響を与えることにもなるでしょう。

通り一辺倒にはいかない仕事、ビジネスの世界においての考え方の基本から、二手三手先を計算し行動することの重要性、人情を理解する洞察力を磨く大切さなどが、夜空に輝く星々のように散りばめられている一冊です。

★この記事を書いた人★
kou&バニkou&バニ

「本」こそが人生の師「KOU」と「バニ」です!

本を読み、先人の知恵や思考・生き方に触れることは、現代人にとっても良き人生をつむぐためのエッセンスとなりえます。

これまでも読書をするなかでは、多くの気づきと勇気を授かりました。
その数多くの「気づき」のひとつひとつは、血となり肉となり生き方を変えます。

書籍をもとに、人生をより良く変える思考を読み解きます。

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