「すべては導かれている」本から読み解く逆境を乗り越える5つの考え方

すべては導かれているレビュー 逆境の乗り越え方 Kou’s特選!おすすめ本

人はなにかを成しとげるにあたり、「努力」という過程を避けては通れません。
もしくは、後から振り返って歩んできた道のりを「努力」と呼ぶのかもしれません。
その過程では、順境の時もあれば逆境ともいえる苦しい時期があるのではないでしょうか。

人は、順境にあるときは、おごり、高ぶる傾向となります。
しかし一転、逆境におちいると、神や仏に祈りつつ自らを省みるのではないでしょうか。
健康かつ平和の状況にあれば、それらを失って改めてそのありがたみに気づくということでしょう。
逆境とは、必要となったときにこそ、戒めのように眼前に現れるのかもしれません。

今後の人生においてもやって来るであろう、逆境を乗り越えていくための考え方を精神的かつ、理論的に解説している書籍を紹介します。
逆境にあるときの考え方や、たとえ順境にあってもいつか来るべく逆境に備え上手く対処する思考が、本書を読むことで身に付いていきます。

「すべては導かれている。」
タイトルとともに、本書内にて繰り返されている言葉です。
一見すると、「宗教?」「あやしい勧誘か?」などという印象を持つ人もいるかもしれません。
本書を読みすすめるうちにその言葉の深い意味が理解できます。

これまで幾多の逆境を乗り越えてきたと自負があったとしても、自らの力のみで切り開いてきたと言えるのでしょうか。
その過程のなかでは、想定外の出来事や偶然ともいえる人との巡りあわせなどが、きっかけともなってきたのではないでしょうか。
努力、行動していればこそ、人の縁や幸運な出来事などを引き寄せたとも言えます。
簡潔にいえば、「人知の域を超えた大いなる力」が影響しているともいえます。
以下から、これらの考え方を順に解説していきます。

書籍レビュー「すべては導かれている」5つの覚悟

「すべては導かれている」
この言葉を受け入れ覚悟を決めることで、その瞬間から「3つの変化」が起こるとされます。

①日々の仕事や生活において起きる出来事の「意味」を肯定的に見えるようになる。
②目の前に立ちふさがる逆境に向き合う「勇気」と「気概」が湧きあがる。
③目の前に立ちふさがる逆境を越えるための「直感」と「運気」を引き寄せる。

「すべては導かれている」
この覚悟を定めるための方法として、「5つの覚悟」を「こころの技法」として定めることとしています。
この「5つの覚悟」は、順に解説していきます。

第一の覚悟 自分の人生は、大いなる何かに導かれている。
第二の覚悟 人生で起こること、すべて、深い意味がある。
第三の覚悟 人生における問題、すべて、自分に原因がある。
第四の覚悟 大いなる何かが、自分を育てようとしている。
第五の覚悟 逆境を超える叡智は、すべて、与えられる。

第一の覚悟 自分の人生は、大いなる何かに導かれている。

人生において起こる、幸運に思える出来事、幸せに思える出来事だけが「導かれた出来事」なのではありません。
不運に思える出来事、不幸に思える出来事も含め、すべての出来事が、「導かれた出来事」なのです。

人生、山あり、谷あり。
上り坂もあれば、下り坂もあり、まさかの出来事もあるでしょう。
しかし一見、ネガティブに思える出来事でも、後から振り返ると、「あの経験があったから」「あの時の出会いがあったから今がある」と思えるようなことは誰しもあるものです。
このように考えますと、人生で起こるすべての出来事は、自分にとって必要なことであり、何か、目に見えない大いなる力によって、導かれているものばかりなのではないかとも考えられます。

人生、良いことも、悪いことも次々とやってきます。
振り返って、強く記憶にのこる出来事といえば、苦労した経験が一番に思い出されます。

先人は、「苦労は買ってでもしろ」と言います。
戦国武将の山之内鹿之助は、「願わくば我に七難八苦を与えよ」と言っています。
苦労、難儀を克服することの価値を知っていたのでしょう。

苦労して難題をクリアする経験の過程にこそ、自己の成長があるからかもしれないね!
でもなるべく苦労はしたくないよね~(笑)

第二の覚悟 人生で起こること、すべて、深い意味がある。

この苦労は、自分に、何を教えようとしているのか。
この失敗は、自分に、何を学ばせようとしているのか。
この挫折は、自分に、何を摑ませようとしているのか。
この病気は、自分に、何を伝えようとしているのか。

身のまわりに起きる出来事をどのようにとらえ考えるかを、本書では「解釈力」としています。
不運と思えるような出来事の中にも、何を伝え、学ばせようとしているのかその意味を考えます。
このように何事も肯定的にとらえる思考を「解釈力」とし、この思考のクセを育むことで、人生は極めて豊かなものとなります。

ものごとの是非は後から振り返ってみないと分からないものです。
善悪関係なく、その出来事の意味を思考する。
このように考えられる人には成長しかありません!と言いたい。

出来事の意味を考えられるようになると、すべてに深い意味があって、あらためて人生は何か目に見えない力によって導かれているとしか思えなくなる!

それは、別の言い方をすれば、「何か大いなる力によって守られている」とも表現できるよね!
安心していいんだよってね。

第三の覚悟 人生における問題、すべて、自分に原因がある。

たとえ、自分に直接の責任が無いことでも、すべてを、自分自身の責任として、引き受けること。

逆境とは、起こるべくして起きるのでしょうか。
季節の移り変わりのようにやって来るものでしょうか。

「試験の成績が落ちてきた。」
勉強時間や勉強のやり方を見直すなどの努力しているだろうか。
「仕事がうまくいかない。成果がともなわない。」
本を読んだり、人の指導を仰ぐなどの自己投資をしているだろうか。

ものごとがうまくいかなくなったときには、我が身を省みる良い機会だと考えると、逆境の意味もまた違ってきます。

「引き寄せの法則」という考え方は、今や一般的に認識されていますよね。
強く願えば願望が叶うというもの。
ネガティブな出来事というのも、自らが引き寄せたものだと考えるとどうでしょうか。

そう!自らのネガティブな思考が引き寄せた、ネガティブな出来事となる!

断固、否定したくなるけど、真実だよね。

外的要因や他人に責任転嫁したくなるところですが、結果には必ずその原因となるものがある。
つまり、「すべて、自分に原因がある」と受け入れると、心の強さを育んでいけるんだ!

第四の覚悟 大いなる何かが、自分を育てようとしている。

大いなる何かが、自分を育てようとして、この逆境を与えた。

身に起こる不幸な出来事をどのように解釈するかは自由です。
運命的なもの、運気的なもの、自己否定となる悲観的な解釈。
いかなる考え方も自由ですが、自己否定をしてしまっては本末転倒です。

逆境にあるときこそ考えたいのが、物事を肯定的にとらえる楽観的な考え方です。
「大いなる何かが、自分を育てようとして、この逆境を与えた。」
こう考えると、「この逆境は必ず乗り越えられ、成長するための糧となる」と、勇気が湧きあがってくるのではないでしょうか。

「大いなる何かが、自分を育てようとして、この逆境を与えた。」
と考えると、勇気が湧くとともに、なんともいえない安心感すら感じるね!

乗り越えられない壁はない。
乗り越えられない者に、壁は立ちはだからない。
壁は乗り越え、打ち破るためにある!

そう、僕たちは成長するため、幸せになるために生まれてきたんだからね!

第五の覚悟 逆境を超える叡智は、すべて、与えられる。

逆境を超える叡智は、すべて、与えられる。
そう心に思い定め、信じることです。

直感:閃きともいえる鋭い感覚。
予感:未来や直後を予測する感覚。
コンステレーション:一見なんの関係性もない、ものごとのつながりを感じる感覚。
シンクロニシティ:偶然ともいえる奇跡的なタイミングのつながり。
運気:すべてを後押しするような運命づけられた見えない力。

本書では、これらを逆境を乗り越えるための「叡智」としています。
ある意味、運命にわが身をゆだねる”開き直り”と言ってもいい考え方かもしれません。
しかし自分の思考や行動を信じるならば、どのような運命をたどるとしても「すべては導かれている」と受け入れることで、圧倒的な安心感や安堵感が得られるのではないでしょうか。

ここで言う「叡智」とは、感覚を研ぎ澄ますことといってもいいね。
感覚を研ぎ澄ますには、疑いや雑念があってはならないと思う。

そこで思い出されるのが「すべては導かれている」という考え方。
表現を変えると、「我が身を運命にゆだねる」といってもいいかもしれないね。
運命を疑うことなく素直に生きること!
「自分を信じる」ってことだね!

まとめ 本書を読み終えて

逆境とは一体どんなもので、何を伝えようとするものなのでしょうか。
仏教用語に「因果応報いんがおうほう」という言葉があります。
人は、良い行いをすれば良いことが巡り、悪い行いをすれば悪いことが巡るという意味があります。
では、逆境がやってきたということは、その逆境に値するネガティブな思考や行動をしてきたということでしょうか。

結果にはその原因となるものが少なからずあります。
いまある現実は、すべてこれまでの自身の思考が引き寄せ、つくり出している現実です。
このまぎれもない真実に目を背けることなく受け入れ素直に生きることが、人が生きていく上での原点であるように考えます。

人生山あり、谷あり、順境もあれば、逆境もある。
順境の時こそおごることなく、逆境の渦中にある時こそ素直に人としての生きるべき道を今一度省みる良い機会だと考えましょう。
「すべては導かれている」
自分の生き方に自信さえあれば、安心してその身を運命にゆだねてみるのも良い選択となるのではないでしょうか。

「困ったときの神頼み」
この言葉が示すとおり、最終的には目に見えない何かに運命をゆだねるということはよくあるよね。

たしかに!
運命をゆだねるということは別の言い方をすれば、「人事を尽して天命を待つ」との思いに共通するものがあるよね。

そこには、やるべきことをやりきったと自信を持って言える覚悟があるとも言えるよね!
やるべきことをやりきった先には、いい意味での”開き直り”のような覚悟ができるのかもしれないね。

いい意味での開き直りができるということは、結果や成果に対して絶対的な自信があるとも言えるね!
やるべきことをやりきる!
運を引き寄せるためにも大切な思考と行動です!

あなたは今、逆境の中にあるのでしょうか?
もしそうなら、目の前にある出来事の意味を考えるきっかけとして、本書を活用してみてはいかがでしょう。
その逆境も長い目で見たら、あなたを成長させるための贈り物かもしれないしね!

コメント

テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました