もしも、神様がいて、
「あなたの人生は「明日」終わります」
っていわれたら、あなたは何をしておきたいですか?
唐突な質問ですが、すんなりと答えられますか?
私たちの人生は実は、毎日この質問を投げかけられています。
なぜか?
当然のごとく、人の寿命は誰にもわかりません。
人は「明日」死ぬと考えて生きていません。
人生はいつかは終わりをむかえることは理解していても、それは今日や明日ではなく、遠い「いつか」であり、さほど意識せず生活しています。
言いかえるなら、「先送り」にして見ないようにいるのです。
しかし実際、そうであるからこそ、未来を描き、希望を持って労働し、今日を楽しみながら生きていけるというのも間違いないでしょう。

ここで冒頭の質問に戻ります。
「あなたの人生は「明日」終わります」
さて、どう感じますか?
なにを考えましたか?
もっとやっておきたかったこと。
自分の夢。
会っておきたかった人。
伝えておきたかったこと。
愛する人への思い。
。。。
死んでしまえば、夢を思い描く脳も、行動できる手や足も、思いを伝える口もなくなります。
今日、朝、目が覚めたのは、まだ生きることができるということです。
生きることができるのは、夢を描き、愛を伝え表現できる身体がそこにあるということ。
本書、「あした死ぬかもよ?」を読むことで、これまでの自分の人生の棚卸しをして、後悔のない生き方にむけて今の生き方を軌道修正して、整えていくことができます。
本当の人生最後の日に、笑って「最高の人生だった」と言えるために。。。
著者/ひすいこたろう・新潟県出身、作家、コピーライター、漢字セラピスト。
あした死ぬかもよ? 抜粋&レビュー
後悔なく生きる
本書では、冒頭のように質問形式で今のあなたに様々に問いかけます。
数ある質問に丁寧に回答していくことで、自分自身のこれまでの生き方の棚卸しをしていきます。
例えば―――
あなたが死ぬ前に後悔しそうなことは何だろう?
それは、どんな制限を自分にかけていたからだろう?
文中の質問のひとつですが、考えてみてノートなどに書き出してみると自分自身を客観的にみつめることができます。
このように、質疑応答のなかで、いま自分が考えていることや価値観を、客観的にみつめなおす作業のなかで、本当に自分が大切にすべきものや考え方のヒントに触れることができます。
質問はかなり多く用意され時間を要しますが、意外に時を忘れるほどわくわくする作業となるでしょう。

「夢(ドリーム)を生きる」
この章では、自分の理想とする生き方を探求していきます。
思想とする人生とはどういうものでしょうか?
理想とする身近な人物は?
理想とする歴史上の人物(有名人)は?
などの問いに、具体的に思い描き、書き出していくとより鮮明になってきます。
夢のきっかけは、往々にして過去の偉人の功績に憧れたりしたものがほとんどではないでしょうか。
数々の質問に解答していくことで、自分の夢の原点を確認して、軌道修正する作業となります。
夢、生き方の原点に立ち返ることで、これからの生き方のみならず、自分が本当に求めていた人生観を思い出し、取り戻すヒントとなります。

ミッション(志)を生きる
この章では、命の価値をみつめなおします。
ミッション=任務=志
人は誰しも、自分の「役割」を持ってこの世に生まれてくるといわれます。
自分、あなたの役割としてのミッション(任務)を果たせているでしょうか。
自分の、あなたのミッション(任務)は何でしょうか?
質問の一例として―――
最近、どんなことで人から「ありがとう」って言われましたか?
これまでの人生は、人に喜ばれるような人生でしたか?
あなたが生きることで幸せになる人はいますか?
この世にいただいた自分の命の価値、愛する人たちへの自分の役割を探求していきます。
自分の命を何のために、誰のために、どう使いたいかを掘り下げる作業となります。

ハートの声(本心)で生きる
理想の人生を生ききり、笑顔で死ねるためには、自分の本心に従う以外にありません。
自分がもともと本当に生きたかった人生とは自分自身にしか知り得ません。
しかし多くの人は、様々な世のしがらみのなかで自分を押し殺して生きています。
一般社会・多勢・常識に溶け込み目立たなくして、排他的な攻撃を受けることのない無難な人生を選択しているのではないでしょうか。
しかしそれでは自分が本当に理想とする人生を手に入れることはできません。
「もし、今日が人生最後の日だとするなら、今しようとしていたことをするでしょうか?」
アップル創業者であり「iphone」生みの親、スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学のスピーチの一節です。
彼は、常に心に従って生きた人だともいえます。
現在では誰もが知る「iphone」も開発段階より、多くの紆余屈折を乗り越え誕生しています。
この章では数々の質疑応答を経ることで、自分自身は本当はどうしたいのかという純粋な「本心」を呼び覚ます作業となります。

本書を読み終えて kou’s書籍レビュー
「この本を手に取った日が、今の自分の命日。明日からは新しい自分で生きる。」
と本書の帯にあります。
過去の自分は葬り、新しい自分に生まれ変わるための方法を学びます。
そう、新しい自分に生まれ変わるという選択をするのです!
志ひとつで、過去を未来への糧として活かしていくことができます。
人はいつかは死んでいきます。
その時がいつかは分かりませんが、死からは逃れられません。
生まれた瞬間から、死へのカウントダウンは開始されました。
指をくわえて時を不毛に過ごすか、一秒一秒に命を捧げ過ごすか。
時間の使い方の選択権は、すべての人に平等に与えられています。
考え方、価値観、行動様式、すべてを自分の理想の人生にむけてアップデートしていきましょう。
この世に授かった命の時間は一発勝負です。
であるならば、「今日」この瞬間を後悔のないよう、生きようではありませんか!
そう、「あした死ぬかもよ?」です!

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