50代にしておきたい17のこと 本田 健 kou’s書籍レビュー

50代にしておきたい17のこと 書籍レビュー Kou’s特選!おすすめ本

著者/本田 健 発行所/大和書房

50代は人生の折り返し地点

50代と聞くとどのようなイメージを持たれるでしょうか?

おじさん?オッサン?くたびれたイメージ?終わってる世代?

若い方ほどこのようなイメージがあるのではないでしょうか。

しかしながら現代の50代はとっても元気です。
人によっては知力体力とも旺盛で、その50年という経験値もあいまって人生前半の集大成として、より一層の活躍をみせている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

江戸時代においては平均寿命は40歳前後といわれますが、住環境、食品、医療技術の進歩、充実した現代においては、人生100年時代ともいわれるようになってきました。

しかし、現代の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳(2020年厚生労働省発表)ともいわれ、加齢とともに起きてくる様々な身体の衰えは受け入れざるを得なく、健康寿命を考慮すると、元気に活動できるのはあと20年ほどであるともいえるのでははないでしょうか。

そのように考えると50代は人生の折り返し地点ではありますが、60代、70代とこれからの人生をどのように過ごし充実させていきたいのかを考え、そしてその行動力が問われる世代ともいえます。

本書では17章65項目にわたり、望む老後に向けて50代をどのような心構えで過ごすべきかを提示しています。
項目形式で進行するためページ順序は気にせず、気になる章や項目から読みすすめることで、より自分の求める疑問やヒントへとアクセスが可能となり、おすすめの読み方ともなります。

今回紹介する書籍は、「50代にしておきたい17のこと 本田 健/著」です。

本田 健/日本の自己啓発作家としてお金、ライフワークに関する書籍を多く出版、「ユダヤ人大富豪の教え」「お金のIQお金のEQ」「お金と人生の真実」など著書多数。


以下より特に印象に残った5篇を自己コメントとともに紹介させていただきます。

50代はどう攻めていくかで決まる

どんなスポーツの試合も、後半戦からが面白いし、本当の勝負のときです。前半戦で勝ったからといって、後半戦もうまくいくとは限りません。逆に、いままで負けていたからといって、最後まで負けつづけるということもないのです。
あなたは人生後半のゲームをどんなふうに楽しみ、攻めていきますか。(本文中より)

これまでの50年の人生を振り返り、あなたはどう考えるでしょうか?
「とても充実していた」「やりたいことができなかった」など様々な思いがあるかとは思いますが、今の自分の境遇はすべて自分の取捨選択によってなされた結果であるということです。
これまでの50年が前半戦だとするなら、これから残された時間が後半戦となります。
50年という経験を武器に、スーパープレイを見せつけて観客をあっとおどろかせてやりましょう!
いつか来るべきゲームセット時には「充実した人生だった」と大手を振って喜ぶことを目標に、人生の選択をしていこうではありませんか!

好きか嫌いかで決める

「好きだからやる」というのは20代のノリで、50代にもなれば、たとえ嫌いなことでも我慢して、家族のため、社会のためにやらなければならないと考えるかもしれません。
けれども、それでは幸せになれません。あなたが無理してしまうからです。自分の好きなことを優先してみると、人生は大きく変わっていきます。ドキドキしながらも、好き嫌いで、いろんなことを決めてみましょう。(本文中より)

努力こそが正義、努力こそが真実と信じて若いころから多少嫌なことでも我慢して頑張ってきた。
この世代ではこういう方が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
もちろん時には必要な考え方かもしれないし、若いうちはガムシャラに頑張ることも長い目で見れば大切なことかもしれません。
しかしながら体力の衰えも否定できないし、残された時間は決して多いとはいえない50代より先は、思い切って大好きなことに比重を置く選択をしてみましょう。
大好きなことを優先してみることで新たな「人生の価値」を発見できるかもしれません。

人生をかけてやりたいことをみつける

趣味をもつことと同様に、人生で、自分の情熱をかけてやれることを見つけて人は幸せです。
それをやっているだけで時間がたつのも忘れてしまうようなこと―――それはその人の一生の趣味になるかもしれません。
あなたの興味がどういうものであれ、自分が「これだ!」と思えるものを見つけたら、動いてみる。それをぜひ習慣にしてください。(本文中より)

いろいろな趣味がある人はもちろん、仕事が趣味という方もいらっしゃるかもしれません。
仕事が趣味であったとしてもそれは悪いことではないと考えますが、いづれはその仕事から離れる時がやってきます。
その時がきて生きがいを失い、抜けがらのようになってしまう人もいらっしゃるといいます。
せっかくこの世に命をいただき生まれてきたのですから、50代という節目を自分自身を見つめなおすひとつのきっかけとして考えてみてはいかがでしょうか。
なにげない少しの行動が、これからの人生をガラッと変えてしまうかもしれません。
どうです?ワクワクしませんか?

健康がこれからのいちばんの資産だと知る

からだにも、心にも、無理をさせすぎないこと、日ごろのケアを怠らないことが、50代の義務であり、幸せのカギだといえるでしょう。
病気になったからといっても、それで必要以上に悲観することもありません。いずれは、人生に終わりがきます。それを教えてくれる病気は、よりよく生きなさいとよというメッセージでもあります。(本文中より)

「身体が資本」という言葉があります。
元気に働くという観点からも必要な考え方ですが、50代となったこれからは病気のリスクが増してきます。
生活習慣を見直すことはもちろんのこと、ストレスを抱えないためにも心身ともに自分を大切にすることが、今後の第一の優先事項にすべき考えだと思います。
これはけっして自己中心的な考え方ということではなく、自分が心身ともに元気で健康でいることによって、周囲の人たちに対しても良い影響を与えることができ、お互いに良い相乗効果が生まれるものとなると考えます。

嫌なことはやらないと決める

日本では、自分のことは後まわしにして、まわりのことを考えられる人がいい人で、自分の好きなことを優先するのは身勝手だとかワガママだというふうに思われがちです。
一方で、アメリカの大学で行われている「幸せの研究」によれば、人は自分の大好きなことをやっていないと幸せになれないのです。
残された時間は限られています。その限られた時間を、自分が楽しいことに思い切って使ってみることは、とても大事だと思います。(本文中より)

自己の利益は後回しにして他人を優先して自ら何かをしていこうという「利他の心」「利他の精神」という言葉がありますが、少々言葉のもつイメージが過大に認識されているように思います。
周りを優先する前に、まず自分が幸せで満たされることが優先すべきことであると考えます。

自分が幸せで満たされることで、ひいては他人にもその幸せが波及していくのではないでしょうか。
これは自己中心的な考えということではないということは、多くの苦労を乗り越えてきた50代の方であれば理解できるはずです。
あとは自分が幸せで満たされるべく、その選択をするための勇気を持つのみでしょう。

本書を読み終えて kou’s書籍レビュー

本書の巻頭ではこのような一文があります。
「あなたの未来は、あなたが選択することができます。その可能性を、この本で感じていただければと思います。」

若々しい新芽のように生きるか、枯れ葉のように老け込んで生きるか、いづれも自分自身で選択することができるのです。
本書には来るべき老後に向けて、「自分はどのようにありたい」のかを考える機会ともなりますし、すでに自分なりのビジョンをお持ちの方にも、本書が今一度具体的にそのビジョンを描きなおすためのヒント集にもなりえると考えます。

kou
kou

50代を迎えこれまでの人生を振り返るにあたって、現役世代として残された10年あまりをどのように考え、行動するかが、迎える10年後、20年後の人生を彩り形づくるともいえます。
過去は変えることはできませんし、現在の自分がどんな境遇であれ、自分で選択してきた結果がいまの自分です。

バニ
バニ

50代ともなればそのような事実も素直に受け入れられる世代のはずです。
ならばここからの人生こそ、自分自身で自信を持って選択し、より望むべき人生へと一歩を踏み出そうではありませんか!

kou
kou

そんな葛藤しつつも今を活躍するすべての50代におすすめしたい一冊です。
最後までお読みいただきありがとうございました。

50代にしておきたい17のこと 書籍レビュー
50代にしておきたい17のこと 書籍レビュー




コメント

テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました