ご自身の働く目的とは何でしょうか?
ご自身は、どんな目的で今のお仕事をなさっていらっしゃいますか?
もちろん生きていくため、生活費を稼ぐためが最低限の働く目的とも言えるわけですが、それでもどうでしょうか?
生きていくため、生活していくためだけのお仕事であるならば、極論、そのお仕事は何でも構わないわけです。
あらためて、今現在のご自身のお仕事を省みますと、今のお仕事に何かしら自分なりの可能性だとか、やりがいを見出しているからこそ、そのお仕事を続けていらっしゃるのではないでしょうか?
そのように考えてみますと、お仕事の目的、働く目的と言うものは、そこに何かしらの自己実現だとか、自分自身の存在価値を実感したい確信したい欲求があるともいえます。

本書、「会社のためではなく、自分のために働く、ということ」では、著者のチェ・イナさんの仕事観、そして人生におけるキャリアの積み重ねの経緯が時系列的に述べられています。
日本人の約8割はサラリーマンとして就業しているといわれます。
サラリーマンとして会社に勤めていれば、実績を積み出世を遂げ、収入を増やしていくことが誰しもが少なからず持つ欲求や目的ではないでしょうか?
そのような会社勤めの日々の中では、ご自身のお仕事や結果に対して賞賛されることもあるでしょうし、否定され、孤独感を味わうこともあるでしょう。
また、職場風土が肌に合わなかったり、人間関係に悩んだり、思うように業績がつくれず自分の力量の無さに嘆いたりすることもあるでしょう。
サラリーマンとして働く上では、与えられる仕事への責任はもちろん、会社の風土や職場での人間関係を含め、受け入れなければならないある種の「企業文化」なども存在します。
このような状況は、自分自身の欲求を満たし、願望実現を実感できることもありますが、反して、満たされぬ承認欲求や組織論に対する矛盾なども葛藤として経験します。
そのような働く中での葛藤やキャリアへの迷いや、心の浮き沈みなどを解消する手立てとして、著者が実行したこととは、まさに「旅に出ること」でした。

「旅に出ること」で、多くの人との出会いと触れ合いを交えながら、大自然の中に身を置くことなどによって、これまでの人生を振り返っていきます。
その、「旅」を終えた後、著者がとった選択と行動とはどのようなものだったのでしょうか?
ぜひ「会社のためではなく、自分のために働く、ということ」を読んでいただき、ご自身のこれまでの仕事人生を省みる機会にしていただいてはいかがでしょうか?
生きるとは働くことともいえますが、働くその目的はもちろん個々に様々な目的や形があります。
ご自身にとっての「働く」とは「生きる」とは?
総じて仕事観と人生観を見直す、良いきっかけになる一冊ともいえます。
私、コウが運営するポッドキャストチャンネル「まえむきコウのまえむき思考」では、「仕事が楽しければ人生バラ色」をテーマに、仕事に役立つ考え方や、マインドの整え方を配信しています。
今記事の内容にも通ずるエピソードも配信していますので、よろしければお聞きください。

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